明日への挑戦

2009年08月07日
岩国市周東町祖生 農家民宿「和楽の里」藤森和子代表(76)


「お登り下さい」とPRする仲間たち(藤森代表左から2人目)

 山陽道玖珂ICを降り、大島に抜ける国道437号沿いの祖生から東に向け、蛇行した山道を登りつめたところに4月開設した農家民宿「和楽の里」がある。
 
 藤森和子代表(76)は、元学校給食調理員で夫を亡くした頃から、人家が減り耕作放棄地も増え続け、このままでは集落が崩壊する思いから、地域を活性化したいと行政の支援を受け、非農家で元職場の仲間3人と地元の西村芳夫さん(62)を加えた5人で農家民宿を立ち上げ、休眠状態の田・畑を復活させた。
 
 山林と田・畑に囲まれた農家民宿の利用者は、初めて自然と触れ合う人も多くワラビ、タケノコ、タラノメなど山菜取りも楽しめる。役割分担も互いに支えながらの取り組み。「安全・安心を第一」と衛生面に一番気を遣うという。
 
 今時季に提供する食事は、地元食材を使い真心のこもった岩国寿司、素麺、胡麻豆腐などで料理は年齢に応じて調理する。最近「楽しかった」「美味しかった」と一泊した若い恋人風の2人からお礼の手紙が届き「手紙をいただくだけで嬉しい」と話す藤森代表。
 
 家は大正の始め建てられ、和室の鴨居には昔使われたガス灯の栓が残こり、建具も匠が施したと見られる格子状の柄が入った昔風の建て住まいだ。まさに自然の中で人間を取り戻す一時の安らぎの場所である。
 
 野菜作りなど外周りを担当する西村さんは、6月に親子による田植え体験(4アール)を手伝った。家の周りに生息するバッタを追いかけたり、おたまじゃくしと夢中で遊び回る子どもの姿に「ここは自然のおもちゃがいっぱい」と親の顔も微笑んだ。8月は柏餅、9月稲刈り、12月餅つきと多彩な行事を計画する。
 
 「利用者の発想から教えてもらうことも多い」と話す藤森代表、「親子での長期滞在も可能なので、夏休みを利用しもっと自然の素晴らしさ知って欲しい」と仲間たちと笑顔で応えた。
 
 利用料は一泊2食、大人6,000円、小学生以下4,000円、3歳以下1,000円。電話0827-85-0830。

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