明日への挑戦

2010年03月17日
地産地消のコロッケ製造業者の中島真哉社長(38)


販路拡大に向けスタッフとミーティングする中島社長(中央)

 「はなえる」コロッケ人気度NO1と自称する(株)「なかしん」中島真哉社長(38)は、美祢市の小さな会社でコロッケ造りをスタート、5年前に本格的に取り組みたいとコロッケ製造工場を立ち上げた。お米(晴るる )、ジャガイモ、美東ゴボウ、岩国レンコンなど地元食材でブランド「はなえる」コロッケを商品化、食材固有の旨さと、今までにない小気味よい食感が消費者に喜ばれ、販売を伸ばしている。「これから都市圏に向け地方から新鮮で安全な商品を発信することで、地元農家に還元したい」と、地産地消を強調する。ブランド名「はなえる」は県の方言で「始める」を意味する。地産地消のコロッケ製造は熱血社長と18人のスタッフ、地域の農家とも交流し、製造業者と生産者が一体で取り組む。中島社長は「人が口に入れるものを造るという自覚が必要」と、日頃から職員に声かけし、製造過程に問題があれは、初めから造り直すほど、こだわり商品に自信をにじませる。小売店や移動販売車も導入し、販売網を広げている。
 
 都市圏への販売増を見込み、昨年設備投資し、冷凍室も備え3,000個から14,000個製造できる新工場を増設、今後販売額を2015年には7億円に乗せたい考えだ。またコスト低減に、美祢社会復帰促進センターに手間のかかるジャガイモの皮むきを依頼、流通経費削減のため、直接地元の生産者から双方が納得のいく価格で食材を買い入れている。
 
 最近の都市は台所がなく、レンジしかない住宅が増えている。このため簡単にレンジで温めて食べられる「レンジでポン」新商品を開発、スーパーやコンビニエンスストアー、インターネット販売でさらに販路拡大に夢を膨らせる。地元でジャガイモを栽培する梅香営農組合やJAも「需要が伸びて営農組合の経営安定に繋がれば」と、全面的に協力する。
 
 中島社長は都市と農村を結ぶグリーンツーリズムの活動も経験、「故郷の活性化とともに農家の手助けになれば」と、耕作放棄地の解消に地産地消のコロッケ製造に踏み切った。今もその思いが心の支えになっている。

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