明日への挑戦

2010年10月21日
観光農園で地元のりんごをPR/友清達一郎


収穫前のふじの品質を確かめる友清達一郎さん

 【山口中央】西日本有数のりんご産地、山口市阿東徳佐でりんご栽培をする友清達一郎さん(68)。1962年に栽培を始め、1990年に農事組合法人徳佐りんご組合の組合長に就任した。市場出荷をしない観光農園を中心に地元のりんごをPRしようと取り組んでいる。
 
 同地区がりんごの産地化に取り組み始めたのは戦後。現在、組合には16の農家が加入しており、約30ヘクタールで栽培。品種は、つがるや秋映、新世界、ぐんま名月、ふじなどを中心に1万5千本のりんごの木が植えられている。年間の生産量は約1千トン。16の農家全てが観光型の農園を経営しており、年間約9万人がりんご狩りに訪れる。県内の小学生らの農業体験や遠足の受け入れにも応え、年間約700人が摘果や収穫作業を体験する。
 
 友清さんは、栽培面積を増やすことは考えていない。それよりも、同じ面積でいかに単収を上げるかに重点を置いている。土壌の改善や剪定(せんてい)技術の向上に早くから取り組み、地元のもみがらや茶葉のしぼりかす、生鶏糞などを使った有機肥料を年間約150トン作り農園にまき、土壌改良前は10アールあたり約2トンの収量が現在では約3トンまで向上した。
 
 友清さんは同組合の組合長に就任して以来、後継者の育成と確保にも率先して取り組んでいる。農家の子どもたちには、りんご栽培のいい事、苦しい事など全てを伝え、また、長野県の農業大学校への推薦も行ない、後継者には全員同学校で2年間りんご栽培のノウハウを学ばせた。この熱意が伝わり、就任した当時は2戸の農家しか後継者が決まっていなかったが、現在は16の農家すべて後継者が決まっている。友清さんは後継者に「長野県の篤農家とのつながりを持ち、地元での組合活動に生かしてほしい」と活躍を期待している。

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