明日への挑戦

2011年03月07日

直売所で地域を元気に/防府市 徳重一代さん


笑顔が素敵な徳重一代さん

 防府市に住む徳重一代さん(73)は、農業のかたわら、農産物直売所「むれ楽々ふれあい店舗」の会長として、また農業委員も務めており、忙しい日々を送っているが、いつも元気いっぱいの笑顔を見せる。また、JA防府とくぢ女性部エルダー部会会長、牟礼支部長を歴任、女性部活動にも力を入れている。

 

 女性部牟礼支部には野菜苗部会や玉葱部会があり、会員から「共販に出せない規格外の野菜や余った野菜を有効活用する販路はないものか」と相談があり、平成12年当時のAコープ牟礼店の店頭で会員20名により週2日の朝市を始めたことがきっかけで「むれ楽々ふれあい店舗」は生まれた。

 

 Aコープ店が廃止になったことから、朝市は一時存続が危ぶまれたが、地元に根付いた朝市を絶やしたくないという徳重さんの熱い思いと、地元住民からの「新鮮な野菜を今まで通りぜひ販売してほしい」との声が後押しとなり、JAの経済事業統合により、空き家となった購買倉庫を借りて再開。再開後の朝市は生産者組織による運営とし、「売って楽しい、買って楽しいふれあい広場」をめざし、店名を「むれ楽々ふれあい店舗」とした。

 

 昨年2月、山口農林事務所より「モデル直売所」の認定も受けている。徳重さんは「直売所に力をいれることによって、耕作放棄地の解消の一助、自給率の向上に繋がれば」と話す。また食育活動にも積極的に取り組み、地元牟礼南小学校の児童たちにいろいろなイベント活動を通じ食の大切さを訴えている。これからのことを尋ねると「後継者づくりに力をいれていきたい」と、いつもの笑顔をみせた。

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