明日への挑戦

2018年06月16日

島の恵みが生み出す特別なスイカを次代へ 「萩相島スイカ」部会員が奮闘


萩市の北西約14キロの日本海に浮かぶ相島は、県内有数のスイカの産地。もともと火山活動の隆起によりできた島で、玄武岩土質からなる段々畑が広がっています。島で栽培される「萩相島スイカ」は、甘くてシャリッとした歯触りが特徴の逸品です。JAあぶらんど萩西瓜部会は、「祭りばやし777」と「紅大」の2品種を栽培。9人の部会員が葯6ヘクタールの圃場でスイカ作りに励んでいます。

部会長の長富信一さは、妻のひろみさんと夫婦でスイカを栽培しています。信一さんは高校を卒業して6年間、サラリーマンとして島外で勤務。25歳のときに地元相島へ戻り、父親の代に始めたスイカ栽培を引き継ごうと就農しました。天候に左右されるため、37年間続けてきた今でも施肥の加減などが難しいと信一さんは話します。

果実の甘味を最大限に引き出すため、一株に一玉のスイカを実らせる「一株一果」。生育の過程で、葉やツルを切りながら大切に育てていきます。加えて、島の特徴である水はけのよさと潮風が、糖度の高いスイカを生んでくれるのです。

ひろみさんは、「部会員の平均年齢は60歳くらい。農業の世界では若い方かもしれませんが、後継者がいないのがネック」と、後継者不在の実情を明かします。一方、「島なので漁業も盛ん。昔は農家も漁に出ていました。今でも魚は自分で獲れるし、自給自足に近い生活ができるのはいいですね」と島ならではの生活の魅力を語ります。

スイカの糖度は11度あれば甘いといわれるなか、相島のスイカの糖度は12度前後。「相島の気候条件、災害の少なさ、土質などが甘くてシャリ感のある「相島スイカ」の源。ここでしか作ることができない特別なスイカを次代へ残したいですね」と、信一さんは今日もスイカの栽培と向き合っています。

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