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2010年02月17日

育てる苦労、収穫の喜びを体感/JA下関・食農教育実践報告大会


実践事例発表で感想を発表する 内日小学校の児童

 【しものせき】JA下関は1月30日、本所大ホールで農業を体験し、生命の大切さや環境問題を学ぶ「食農教育」の実践報告大会を開いた。実践事例発表や記念講演を通じ、地域住民型の食農教育運動に取り組むことを確認した。小学校と生産者、JA・行政関係者ら約150人が参加した。
 
 実践事例発表で、粟野小学校の中原誠輔教頭は、地域の生産者やJAと連携し、そばの種まきから収穫、調理までの体験を授業に取り入れ「食農教育は農家やJAの協力が不可欠」とした上、「食農体験が子ども達の成長に役立っている」と、食農教育の大切さを強調した。
 
 内日小学校は5年生児童5人が「野菜を育てよう~挑戦記録」をテーマに発表。キャベツやブロッコリーなどを育て、収穫、調理・販売までの体験を報告。「野菜の収穫から販売活動を通じ、今まで知らなかった苦労や喜びが体験できた」と、食を学ぶ楽しさを話した。
 
 「ファーム・イン・さぎ山」主宰の萩原さとみさんが記念講演で、独自に展開する「田舎ぐらし体験」活動13年間の貴重な体験を話した。
 
 辻久男組合長は「農業の多面的機能が見直され、食農教育の重要性も高まっている。食農教育運動はJAの使命でもある。事例発表や講演を参考に、今後の運動に役立ててほしい」と、食農教育運動の取り組みを呼び掛けた。
 
 JA下関は今年度31の小学校や幼稚園・保育園で約2,400人の児童が食農教育運動に参加し、支所ごとに特色ある運動を展開した。

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