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2010年10月18日
地域再生に向け地元産米で酒造りに挑戦する嘉川まちづくり委員会


稲刈りに参加したメンバー

 酒造りで地域の再生を図ろうと2004年に山口市南部に嘉川まちづくり委員会が発足し、嘉川特産の米を使い酒造りに挑戦している。
 
  同委員会の杉山幾久会長(37)は、「地元はもともと酒造りが盛んな地区で、酒造りで地域を活性化させたい」と意欲を示す。同委員会は地域の活性化を図ることを目的に結成され、会員になるには50歳以下が条件で現在会員は50人。昨年、同委員会のメンバーらが、地元農家の協力を得て、酒造好適米「日本晴」を40アール植え付けた。酒造りは地元の日本酒「山頭火」の製造元で金光酒造会社も協力、米の収量は30俵と予想され酒量は一升(1.8リットル)瓶で1000本製造する。今年12月から仕込み、来年1月頃に仕上がる予定で、嘉川地区2300戸の世帯を対象に予約をとり完売する計画だ。当自治会の佐光邦靖連合会長は「将来を担う若手のボランティア活動はすばらしい。酒造りを持続的な発展に繋げてほしい」と期待を寄せる。
 
  杉山会長は祖父の時代から引き継いでいるスーパーを経営する傍ら、自治会の生活相談役も担当、地元スーパーや企業で構成する昭和会のメンバーで活動の幅は広い。先頃日本酒名を「嘉穂の郷」と発表。同地区の山根伊都子さんが考案。応募のあった57件の中から選考委員が無記名で決めた。9月25日稲の収穫後に、同委員の下永博巳さんがデザインした一升瓶に貼るラベル(写真下)を投票で決めた。同酒造会社の金光明雄社長は「美味しいと飲んでもらえるようなデザインに決まり、いい酒を造りたい」と期待を膨らませる。
 
  同委員会のメンバーが毎年交代する中、地域の課題について共通認識を持ち意思の疎通を図ることは困難で悩みも多いが、今まで地域の融和を求め、自治会と連携し子供議会や清掃作業、文化祭など積極的に取り組む。杉山会長は「この地区も高齢者が多く、これから若者が移り住むような環境にしたい」と、酒造りの定着とともに、登山道など環境整備にも努め、地域再生に意欲を示す。

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