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2011年10月05日

豊かな自然を舞台に「励ましあい、支えあう志谷」を目指して/農事組合法人いきいきファーム美和


(右)吉見組合長と(左)三好副組合長

 有限会社鹿野アグリは、代表取32締役である倉益勲さんをはじめ、取締役の森本昇さんと3人の従業員(計5人)で、地域の農地を集積した土地利用型農業を展開している。1999年の設立以降、徐々に規模拡大し、現在では水稲40ha、大豆9ha、ジャガイモ1haを生産している。

 

 同法人は、周南市北部の豊な自然に恵まれた農村地帯である鹿野地区(旧都濃郡鹿野町)に位置する。法人設立当時、鹿野地区は圃場整備が十分になされておらず、また担い手不足の状況にあったことから、その設立に大きな期待が寄せられた。その後、地道に農地を集積した結果、現在ではわずか5人の従業員で鹿野全域350haの農地のうち50haを担うまでに至った。

 

 同法人では、従業員2人を倉益さんと森本さんの息子さんが務めている。後継者不足で悩む農業法人が多い中、20~30代と若い2人の存在が農作業に活気を与えている。

 

 倉益さんと森本さんは「農業をしていく上で戦力が足りない場合は、外部から経験者を雇用すれば対処できる。しかし、法人経営については、法人の構成員が地域に対する想いを持つことが大切。鹿野アグリがこれまで以上に発展していくためにも、若い2人には経営についてしっかり学んでほしい」と息子さんたちへの期待を話す。

 

 また、同法人はエコファーマーとして、エコ米の栽培など環境にも配慮しながら、預かった農地の保全に努めている。倉益さんは「地域の皆さんから預かった農地を荒らしてはならない。そのことを肝に銘じながら、農作業に取組んでいる。私たちの活動が、地域の活力維持の一助となれば嬉しい」と話した。また、森本さんは「鹿野アグリに農地を任せたら安心、と声をかけてくれる人が増えてきた。私たちを信頼してくれる人たちの存在が、活動を後押ししてくれている」と地域への感謝を語った。

 

 鹿野アグリは、今後もベテランと若い力が一体となり、地域を支える経営を続けていく。

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