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2009年05月27日

【地域医療の現場】JA長門総合病院が外来癌化学療法室オープン/時間も短縮 日常生活を送りながら病と向き合う


外来癌化学療法室の医療機械を 点検する JA山口厚生連の 花本敏夫理事長 (25日、長門市で

 山口県JA長門総合病院は25日、自宅から通院してがん治療ができる外来癌(がん)化学療法室(通称・外来点滴室)のオープン式を開いた。チーム医療で最先端のがん治療を地域住民に提供し、治療時間の短縮や治療費の削減にもつながる。通院で安全、快適に治療できる態勢を整え、患者の要望に応える。
 
 療法室は専門の医師、薬剤師や看護師が常駐するこれまで各科が戸別に対応してきた抗がん剤治療などが1カ所に集約した。「入院が不可欠」というがん治療のイメージをぬぐい去り、仕事や子育てなどを続けながら治療を受けられるため、患者の精神的な負担も軽減される。
 
 同病院は県からがん診療連携推進病院に指定され、地域でがん治療の中心的役割を担う。永冨裕二病院長は「療法室を拠点に、長門地域のがん治療を発展させ、地域貢献したい」と話した。

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