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2010年02月17日

故郷の味を詰め込んだお歳暮セットを販売/地域内の法人と連携/管内では初めて


商品の詰め込み作業 をする服部登美枝代表

 【山口・あぶ萩】山口県萩市福栄地域の「福の里企業組合」は今年から、地元の女性企業グループや農事組合法人と連携して、地場産の米や加工品など、郷土の味を詰め込んだお歳暮セット「福栄うまいものセット」の販売を始めた。地域内のグループが手を組んで商品を作るのは県内でも珍しく、管内では初めて。組織間の横の結び付きを強めるほか、地域の魅力をまとめて発信することで、地域経済活動の促進を図りたい考えだ。
 
 「福栄うまいものセット」は、地元農事組合法人が作る米や平餅、地場産材料で作った味噌やジャムのほか、女性農家が長年培った知恵や技を駆使して、材料や製造方法にこだわって作ったゆずみそやかりんとうなど、多彩な品揃えが特徴だ。昨年末まで、約30セットを首都圏や関西、九州方面に発送した。
 
 今年1月からは、やまぐち農山漁村女性起業ネットワークの商品カタログ1,500部が県内の道の駅などに配布され、一年を通して、受発注できる体制が整えられる予定だ。
 
 同組合は2003年に、県で初めて女性が起業した会社。福栄地域の農産物などを活用した加工品の製造販売に取り組み、特に野菜や果物をそのまま炭にした「お炭つき」は全国的に有名だ。
 
 服部登美枝代表は「初めて取り組んでみて、包装方法や商品の選定でまだまだ課題は多いと感じた。作るだけでなく、地元の良いものを地域の内外へもっと発信していきたい」と意欲的に話す。

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