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2010年04月14日

「シゲサ」の料理研究会


おふくろの味を伝える「シゲサのレシピ」

【山口宇部】JA山口宇部と同女性部は3月20日、同本所で萩市佐々並の出身で郷土料理研究家で知られる城市シゲサさんが生前残した「シゲサのレシピ」の見直しをきっかけに「シゲサ」の料理研究会を開らいた。シゲサさんの弟子に当たる同JA楠農産物加工所の渡辺敦子マネージャーらが、現代風にアレンジしたレシピで食文化を見つめ直そうと企画した。当日はシゲサさんの三男で元JA全農やまぐち県本部長の城市徹也夫婦や女性部員、JA関係者ら60人が参加し、命を育む料理に日本型食生活の大切さを実感した。

 メニューは「シゲサのレシピ」93品から赤飯、サケの粕汁、キャベツの即席ピクルスなど7品を選び、女性部員らが生産した農産物を持ち寄り料理した。

 「シゲサのレシピ」(A判カラー35頁)は、シゲサさんが1992年から8年かけて「生涯現役」を合い言葉に「食文化クラブ」の代表者として料理研究を積み重ねてきたレシピを、活用しやすいように料理の基本や料理を季節ごとに整理した。また、生前シゲサさんが「レシピを若い人に分かりやすくしたい」と語り、その希望を叶えようと食材の分量や単位まで記している。

 城市氏は「生前母は春夏秋冬、身近な食材を使い、我が家の料理を作っていた。家内におふくろの味を継承してくれて幸せに思う」と話す。当JAの前田文樹組合長は「地元で生産した農産物を食材に料理して、生産活動を活性化するとともに、このレシピを後年に継承してほしい」と述べた。「シゲサのレシピ」の問い合わせ先は(有)五衛府デザインTel083-925-1508・県刊行物センターTel083-933-2583。

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